ご覧いただきありがとうございます。
ヤフーニュースの記事です。
「世界初!九州大学が大きな副作用のないがん治療法を開発」
このタイトルを見ただけで、ぱっと未来が明るくなり希望が持てた気がしました。
副作用がないのなら、いますぐにでも使用できるようにしてほしい。
がん患者が、いまかいまかと待ち望んでいたものです。
ですが、この記事は、どうやらフライングだったようです。
いつも参考にさせていただいているユーチューブ
現役がん治療医・押川勝太郎先生の「がん防災チャンネル」
にて、本当に期待できるのか考察されています。
がんの新薬にはどれくらいの年数がかかるのか。
新薬開発には、約15年の歳月がかかり、実現できるのは10,000分の1の確率。
九州大学の新薬開発は、
まだ、マウスを使った動物実験の初期の段階で、ヒトによる治験はこれから。
マウスに効いても、ヒトに効くとは限らない。
動物実験の結果が必ずしもヒトに反映されるわけではない。
よって、これから約10年かかっても実用化される確率は低い。
ヤフーの記事では、「副作用がない」から「大きな副作用がない」へと、
書き換えられている。
なぜなら、どんな薬、市販薬でも、副作用のない薬はない。
まとめ
・副作用が少ないかどうかも臨床試験をやっていない段階では分かるはずがない。
むしろ、炎症を起こさせるのであれば副作用が出ても全然おかしくない。
・希望を持つのは大事ながら、
ぬか喜び、大事な人生時間の無駄使いにならないよう客観的な観察が必要。
そして、この記事の検証結果は、
欧米では本当に実用化されたものが報道されるが、
日本では、こういった前のめりのがん治療報道が多すぎる、
と結んでいます。
なかなか夢のような薬は出てこないのですね、
残念でした・・。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。
皆様にとって素敵な一日になりますように。