ご覧いただきありがとうございます。
病に罹ってから、理想の死に方を考えるようになりました。
病に罹らなくても、年齢を重ねるにつれ、老いと死はリアルとなってきました。
誰にも死は訪れます。
ただそこに至るまでの過程が怖いのです。
延命治療はいらない、苦しまず穏やかにすごしたい。
以前、何かの記事で、
死の間際には、身体から「脳内モルヒネ」が出て、
痛みもなく安らかに旅立てるような力が人間には備わっていると知りました。
そのようなことを知ってからは、死の恐怖が薄れた気がします。
この「脳内モルヒネ」、
同じような考えを、ネットのニュースで見つけました。
59歳になったタレントの野沢直子さんが、
死ぬことへの程よい準備の仕方を語っています。
老いと死についての本を出版した際のインタビュー記事です。
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そしていよいよそのときが来たとき……。
野沢さんは、「こう死にたい」と決めている、ある理想の死に方があると言います。
「もう肉体が限界だ」ということってどうやったら分かるんだろう?
と思って、いろいろ記事を読んだりして調べたんですよ。
そうしたら、食べたり飲んだりできなくなるのがサインだ、
と書いているものがけっこうあって。
現代は、そうなったとき胃ろう
(胃にカテーテルを取り付け、直接栄養を補給する方法)にする人が多いんですけど、
このサインを知ったこともあって、
私は胃ろうはせず死を受け入れたいなと思っています。
そうして死が近づいてくると、だんだん24時間サイクルが壊れて、
2日ぐらい起きて、2日ぐらい寝て、
というのを繰り返しながらゆっくり亡くなっていくらしいんです。
そして、そのときは脳内モルフィネが出て安らかに死ねる、
ということをいくつかの記事が書いていたんですね。
これを読んだとき、人間にはそういう力があるんだな! と思った。
“死ねる力”じゃないけど、そうやって苦しみを防御する力が備わっているんだ、と。
年々死ぬことが怖くなっていたけど、これはめちゃくちゃ心強い情報でした。
今回本を書いて一番良かったことは、
こうして、死に方に希望を持てたことだと言えるかもしれません。
まあ人間の運命なんて分からないので、明日突然車に轢かれて死ぬかもしれないし、
通り魔に刺されて死ぬかもしれない。
そのときはもう仕方ないので、
「ええ~、脳内モルフィネを出して死にたかったのにいぃ」と、
笑いながら死んでいくしかないと思っています。
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自身は、この老いと死について、直面することを避けていたような気がします。
けれど、この記事を読んで、老いと死のほどよい準備を知った気がします。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。
皆様にとって素敵な一日になりますように。