ご覧いただきありがとうございます。
「パリのおばあさんの物語」読みました。
モルゲンステルヌ・スージー著の絵本を、岸恵子さんが訳しています。
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【内容紹介】
パリに暮らす一人のおばあさんが、昔を振り返りながら、いまを語る。
フランスで子供から大人まで読みつがれている絵本を
女優・岸惠子さんが初めて翻訳しています。
パリの小さなアパルトマンでひとり暮らすおばあさんのお話です。
老いてだんだんとできないことが増えていくことを受けとめ、
愚痴ひとつこぼさず、しわが増えても、ポジティブに捉えるおばあさん。
忘れてしまうこともあるけれど、
「一つ失えば、もっといいものが十も転がり込んでくる」
「今日うまくいかなくても、明日になればきっと良くなるわ」
と、おばあさんは思う。
おばあさんに、
「もういちど若くなってみたいと思いませんか?」と問うと、
ためらうことなく、
「いいえ」とその答えはやさしいけれど、決然としていて
「わたしにも、若いときがあったのよ。私の分の若さはもうもらったの。
今は年をとるのがわたしの番」
「もういちど、同じ道をたどってどうするの?
だってわたしに用意された道は、今通ってきたこの道ひとつなのよ」
パリのアパルトマンで、老いた先、お気に入りの椅子に座ってすごす、
ゆったりとした時間が流れる素敵な絵本でした。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。
皆様にとって素敵な一日になりますように。