ご覧いただきありがとうございます。
緊急事態宣言も解除され、やっと日常が戻りつつあります。
振り返れば、がん闘病生活もコロナとともに始まり、
約1年半経ちました。
第1波(2020年3月~6月)により「緊急事態宣言」が発出された、
2020年4月に、がん(直腸がん)が発覚しました。
その当時は、未知のウイルスであるコロナの感染が、
大きな恐怖となっている真っ只中でした。
訪れたクリニックで、検査の結果、命に関わるとのことで、
急遽大学病院への手配をしてくださいました。
ところが、「緊急事態宣言」を受け病院の正面玄関は閉まっており、
裏口から入るよう手配をしていただき、やっと診察にこぎつけました。
そのときの病院内の様子、外来は中止されていたので、
人がおらすガランとして、物音ひとつしない緊張した静けさが漂っていました。
消化器外科の専門医である主治医に、診察を受けました。
待合室にも人の気配がまったくない状況。
その日の診察は、私以外に、もうひとり年配の男性と二人だけでした。
診察室の医師も看護師さんも、たいへん緊張した面持ちでした。
今振り返れば、医療従事者の方々も、患者がもしコロナに感染していれば、
自身も感染し、それによって院内感染も起こりうる不安のなか、
よく診察していただけたと思います。
ただよかったのは、患者さんがおらず、病院内の検査室を独り占めでき、
何種類もの検査を次から次へとこなし、一日で終わってしまったことです。
それによって、治療も早く開始できました。
がん告知により、死に直面し、
残りの人生をいかに精いっぱい生きるかを考え、少し成長したような気がします。
開き直ったのかもしれませんが・・。
いずれ誰にでも死は訪れるのですから、
「いい人生だった。」と美しく(理想ではありますが)、
ありのままの自分で旅立ちたいと思うようになりました。
なぜ、コロナ禍にがん闘病となったのか。
何の意味もないとは思いますが、
コロナ禍で、誰にも会えない自粛期間中、この機会に、
「ゆっくりと身体を休めておきなさい。」
ということだったのかなと勝手に感じています。
まだまだ目に見えないがんの転移におびえながらの闘病生活ですが、
あまり先のことは考えず、
できるだけ楽しく一日一日を過ごしていけたらと思っています。
そして、このままコロナが収束するように、
自身の病もですが、すべての病に苦しんでおられる方にも、
早く収束してくれるときが来ることを願ってやみません。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。
よい一日をおすごしください。