やさしい日

小さなしあわせを見つけながら、やさしい日々を送っていきたいと思っています。

がん治療②ダヴィンチ腹腔鏡手術/入院の記録~直腸がんの場合~

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

2020年4月に進行性の直腸がんが見つかり、

その後の1年に及ぶ治療経過を振り返っています。

 

標準治療と言われる、

放射線治療、②手術治療、③薬物療法抗がん剤治療)の3つ

の内の一つ、手術治療のお話です。

 

 🍀 治療経過 🍀

<検査> 

2020年4月・(レントゲン・MRI・PET・内視鏡・肝臓レントゲン他)

 <術前治療>

5月・放射線治療(週5回x5/25回 通院)

6月・ゼロックス療法 

抗がん剤点滴エルプラット+飲み薬ゼローダ(朝5錠夕5錠)1クール3週間程

 <手術>

8月 ダヴィンチ腹腔鏡手術約2週間入院 ☚ココ

 <術後治療>

2020年9月~2021年5月(9か月)

ゼロックス療法 

抗がん剤点滴エルプラット+飲み薬ゼローダ(朝5錠夕5錠)1クール3週間程x6クール

&点滴なし飲み薬ゼローダ(朝5錠夕5錠)のみx3クール 

合計9クール

 

🍀 ダヴィンチ腹腔鏡手術 🍀

直腸がん手術は、

最先端技術ダヴィンチ手術支援ロボット」によって行われました。

 da Vinci ダヴィンチ手術支援ロボットとは、

アメリカで開発された手術支援ロボットです。

 

身体の負担が少ない腹腔鏡手術と同じように

いくつかの小さな切開部を作り、

外科医の操作に従って内視鏡・メス・鉗子を 動かして行う内視鏡手術です。

 

このロボットは小さな鉗子を遠隔操作できるので、

骨盤の中など狭いトンネルのような場所でも、

ターゲットとしている部位に直接アプローチすることができるのです。

 

非常に繊細で緻密な手術操作が可能です。

結果として、出血の少ない、身体にやさしい手術ができます。

 

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画像はお借りしました

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お腹に5箇所、穴を開けるだけなので身体の回復は早いです。

 

手術のための入院は、2週間程度です。

入院初日は、麻酔科医の先生の説明等あります。

2日目に、午前9時より手術が行われました。

手術は約5時間かかりました。

 

手術当日、早朝午前6時ころ、シャワーを浴びて、

下着をつけず病院着に着替えます。

朝食は抜きで、午前8時30分ころ、

車椅子で手術室まで、看護師さんが送ってくれます。

 

手術室に着き、

麻酔科の先生に、「お薬入れますね。」

という言葉の後、約3秒ほどで意識がなくなります。

その後は眠っているだけで、目が覚めたときには手術は終わっていました。

約5時間経っていました。

 

執刀医師の、「無事に終わりましたよ。きれいにとれましたよ。」

という声で目が覚めたのですが、

そのときは、耳だけが働いていて、

目も閉じたまま、身体は一切動かせませんでした。

 

目が覚めたかけたとき、周りのざわざわした声が聞こえたのは、

どうやら研修医が見学していたようです。 

 

耳だけが聴こえる、〇ぬときはこういう状況なんだろうな。

目が覚めなければ、このまま〇んでたかも。

全身麻酔とはこういうものなんだなと思いました。

 

集中治療室に移され、その後の身体の状態は、

酸素マスク、点滴、尿道カテーテル、身体のうしろに差し込んだチューブ、

お腹には腹帯ぐるぐる巻き、足には血栓予防のマッサージ機・・。

管にいっぱい繋がれている状態。

身動きできず、ただ眠るだけ。

3日間、熱は38度より下がらず、高熱にうなされました。

 

術後3日後には、ようやく管がとれて、トイレにも行けるようになりました。

 

そして、なっちゃいました、人工肛門・・。

どうもお尻が縫われています。

お尻の割れ目がなくなって、ひとつになったような・・。

(後に何か月すると、もとどおりのヒップになります。)

お尻からおねしょのような水が出ています。

(これはこの後、2,3か月続きます。)

 

自分では見られないのですが、

看護師さんがときどきお腹の傷とお尻をチェックしているようです。

 

 お腹には、お臍の左に直径約4cmの穴が開いています。

ここから腸を出して、装具パウチ(便を貯めるためのビニール製の袋)が

取付けられています。

なんか人造人間!?

 

3日後に、やっとお食事が出ます。

おかゆのうわずみ、やわらく煮たお野菜など、ピーチゼリーが美味しかった。

食べられることが、とても嬉しい。

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病院食は、だんだんと普通食になっていくのですが、

おかゆも白米も食べれなく、

3口くらいで残していたら、看護師さんに3分の1は食べてくださいね、

と食事の残りをチェックされるようになり、

なんだか給食の居残りのような気分でした・・。

炭水化物って、がんにはよくないんじゃなかったかな、

病院食はとにかくご飯が多いです・・。

 

おかゆから段々と普通食へ。

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その後、ストーマ装具の交換の練習が始まります。

毎日、看護師さんが指導してくれます。

退院までに習得しないと、退院後自宅に帰ってからは、

頼りになる看護師さんがいないので、自分だけでしなければならず必死です。

 

お尻の傷が、じわじわと痛くなってきました。

痛くて座ることができません。

お尻の痛みは、この後3か月くらい続き、

いつもドーナツ型のクッションを持ち歩いていました。

 

入院中は、ベットに横たわり、何も考えずぼーっと窓の外を眺め、

ひたすら身体を休めていました。

 

退院が近づき、退院後、

今までと同じ生活ができるのかとても不安になりました。

そのことを看護師さんに話すと、

看護師さんは、「不安な人は大丈夫です。

自信満々で退院していく人ほどあとからトラブルが起こっています。」

と励ましてくれました。

 

2週間ほど経ち、お尻の抜糸をし、退院となりました。

病院の外に一歩出ると、真夏の青い空が広がっていました。

 

長くなりましたが、最後までおつきあいいただきありがとうございました。

皆様にとって、よい一日となりますように。

 

 

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