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NHKスペシャル「Last Days 坂本龍一 最後の日々」を見ました。
坂本龍一さんの晩年、がんを患ってから最後の日までの闘病記録です。
2014年7月に中咽頭がんを、21年1月に直腸がんを公表し、闘病を続けていました。
ステージ4がん闘病、最晩年の記録が日記に残されていました。
しかし、2020年に新たに直腸がんが発見され、肝臓、肺にまで転移し、
診察した医師の口からは「何もしなければ余命半年です。」
加えて、「強い抗ガン剤を使い、苦しい化学療法を行っても、
5年の生存率は50%です。」と告げられたそうです。
闘病の時系列は、
2020年12月がん告知
2021年1月、
まずは直腸の原発巣と肝臓2か所、
さらにはリンパへの転移を取り、大腸を30センチも切除するという、
20時間にも及ぶ大掛かりな外科手術を受けます。
2021年10月、12月、
両肺にも転移していたガン腫瘍の摘出手術を、2回に分けて行いました。
それぞれ3~4時間くらい。
2年のあいだに、大小あわせて6度の手術を受け、
さらに増殖しているらしい病巣は、ひとつひとつ手術で取るのではなく、
薬で全身的に対処するしかなく、
終わりの見えない闘病生活を送っていたとのことです。
当時の心境についてはこう語っています。
「ぼくは40歳を過ぎる頃までは健康のことなんて一切考えず、野獣のような生活をしてきました。
その後、視力が落ちて自分の身体と向き合わざるを得なくなり、野口整体やマクロビオティックのお世話にもなりましたが、西洋医療の薬を日常的に飲み始めたのは、60代で最初のガンが発覚してからです。
きっと、ガンになったのも何か理由があるのだろうし、結果的にそれで亡くなってしまっても、それはそれで本来の人生だったんだ、と達観している部分もある。」
2021年1月の手術の直後には、
ぼくは『これからは“ガンと生きる”ことになります。もう少しだけ音楽を作りたいと思っていますので、みなさまに見守っていただけたら幸いです』というコメントを発表しました。
“ガンと闘う”のではなく、“ガンと生きる”という表現を選んだのは、
無理して闘ってもしょうがない、と、心のどこかで思っているからかもしれません」
偉大な才能をがんに奪われるなんて残念でなりません。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。
よい一日をおすごしください。