ご覧いただきありがとうございます。
「ポンコツ一家」にしおかすみこ著 読みました。
にしおかすみこさん、現在46歳。
「全員ポンコツ」と語る、自分の家族と介護の物語です。
|
内容紹介
家族紹介。
うちは、
母、80歳、認知症。
姉、47歳、ダウン症。
父、81歳、酔っ払い。
ついでに私は元SMの一発屋の女芸人。45歳。独身、行き遅れ。
全員ポンコツである。
ただ、皆が皆ずっとこうだった訳ではない。
何十年かぶりに、私は実家に戻った。
まずはその理由を、いや長めの愚痴にお付き合い頂けたら、とても嬉しいーー。
変わり果てた実家。私の知らない母。実家に戻って
住もうなどと、その時は夢にも思っていなかったのに。
ローテーブルの上に、割りばしが突っ込まれたままのカップ麺や缶詰、茶色いお惣菜がこ
びりついたプラスチック容器、半分セメント色したミカン、黒炭のようなバナナの皮等々
の食べ残し、残骸が溢れている。ちょっとしたゴミ屋敷だーー。
どんな状況だって、病気だって、「ポンコツ」な人はいない。
でも、愛を持って私は家族を「ポンコツ」と呼ぶ。
80歳になる、にしおかすみこさんのお母様に、涙が出ます。
にしおかすみこさんの姉にあたる47歳になるダウン症の娘を、
老いても、生涯守り抜こうとする姿、そして家族の一致団結。
にしおかすみこさんが子供のころ、
お母様から言われた言葉。
「お姉ちゃんは普通じゃないんだから、なにかが起こったら、
私の手と足は、お姉ちゃんしか助けられないからね、
あんたは、自分でなんとかしなさい。」
にしおかすみこさんが、わぁ~と泣くと、お父様が抱きしめてくれた。
それなのに、お母様は、いつも普通ってなんだろうと思い悩みながらも、
家族を守り抜いてきた、あっぱれな母親像をみせていただけました。
にしおかすみこさんのご家族は、全然ポンコツじゃないですよ。
介護の問題、逃げ出してしまいたいような日々を、
少しの笑いにかえたり泣いたり怒ったり、
本当に多くの家族愛が詰まっています。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。
皆様にとって素敵な一日になりますように。