ご覧いただきありがとうございます。
いつも、がん情報の参考にしている、
外科医佐藤のりひろさんの記事です。
☘「がんと闘う」よりも「前向きに生きる」すすめ ☘
「がん闘病(とうびょう)」という言葉をよく耳にするように、
「がんとは闘うもの」という先入観があります。
一生懸命がんと闘い、治療が上手くいったら「がんに勝った」、
逆に治療が上手くいかず不幸な結末を迎えたら
「がんに負けた」ということになります。
しかし、がん治療とは「闘い」なのでしょうか?
毎日、憎きがん細胞をやっつけることばかり考えることが、
がんの治癒につながるのでしょうか?
「がんが自然に治る生き方」の著者ケリー・ターナー博士によると、
がんから劇的な寛解を遂げた人々は、
「がんと闘う」という攻撃的な気持ちよりも、
愛やよろこび、幸福感を感じるために
「今を前向きに生きる」
という意識を持つように心がけていたとのことです。
「前向きに生きる」とは、
ストレスや恐れ、怒り、後悔、悲しみといったネガティブな感情を手放し、
幸せ、よろこび、愛といったポジティブな感情を日々感じるように努力することです。
じつは前向きに生きることは、非常に重要なからだの変化をもたらすのです。
前述のケリー・ターナー博士によると、
愛やよろこび、幸福を感じると、
脳内の分泌細胞から身体を治癒させるセロトニン、リラキシン、オキシトシン、
ドーパミン、エンドルフィンなどのホルモンが大量に血中へと放出され、
これらのホルモンは細胞に次のような指令を出すそうです。
つまり、「がんをやっつける」という攻撃的な姿勢ではなくても、
「前向きな感情」を持つことで、
結果的にはがん細胞を排除することが可能であるとしています。
「前向きに生きる」実践ポイント
①一日のはじめに笑う(または感謝の気持ちを持つ)
②ニュース(とくにネガティブなニュース)はなるべく見ないようにする
③コメディーなど笑えるものを見る
④一緒にいて楽しい人とつきあう
⑤活動的になる
運動、自然のなかのウォーキング、ガーデニング、
カラオケ、踊る、瞑想する、料理、昔の友達に電話する、
誰かにプレゼントをあげる、など。
➅寝る前に確認する
毎晩寝る前に、「今日、5分間だけでも幸せな時間をすごしたか」
を確認してください。
もしできていれば、そのことを思い出して感謝してください。
できていなければ、最初の項目に戻り、笑ってみるか、
何かに感謝の念を抱いてから眠りについてください。
「がんと闘う」という気持ちがしっくりこない人は、
「前向きに生きる」ことを試してみてはいかがでしょうか。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。
よい休日をおすごしください。