やさしい日

小さなしあわせを見つけながら、やさしい日々を送っていきたいと思っています。

夜間だけ眠れる森の美女へ「夜間セデーション」

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

最近、よく眠れません。

いま、読んでいる本、

海の見えるホスピスを描いた ”ライオンのおやつ” の中に、

夜間セデーション という言葉が出てきます。

 

 

雫は、夜中に痛みで目が覚めて、眠れなくなってしまったとき、

看護師のマドンナさんに声をかけられました。

「雫さん、夜の間だけ、眠れる森の美女に変身してみませんか?」

 

「眠れる森の、美女ですか?」

「はい、美女です。でも、ここで大事なのは、眠れる、の方ですけど。

夜間セデーションといって、夜寝ている間だけ、

睡眠薬を使って深く眠ることができます。

セデーションというのは、鎮静です。

 

「夜中に眠れなくなるのは、体の痛みもありますが、

不安によって引き起こされる面が強いと考えられます。

不安とは、すなわち妄想です。

妄想にがんじがらめになってしまうと、人は眠れなくなるのです。

でも今、妄想は必要ありません。

妄想を無視するために、体を強制的に眠らせます。」

「何か副作用とかは?」

「特にありません。時間が経つと薬が切れるので、朝はすっきり起きられます。」

 

夜間セデーションとは

終末期緩和ケアに使われる言葉です。

夜間セデーションとは、夜だけしっかり睡眠薬を使うことです。

患者さんは夜中ぐっすり眠ることができ、朝目が覚めるので、とても安心します。

万が一、夜中に病気の悪化で死ぬことになっても、

眠りの中で旅立てるので、ひとり暮らしの方にはとても喜ばれます。

モルヒネや夜間セデーションを上手に使い、

ホスピス緩和ケアをすると、苦痛が取れて安心できます。

安楽死や持続的深い鎮静を必要としない、

健やかに暮らせて笑顔で旅立てる社会が良いですよね。

(日本ホスピス協会 小笠原文雄会長)

 

終末期だけでなく、日ごろ、ぐっすりと眠りたいときにも、

手軽に使えるようになるといいなと思います。

 

最後までおつきあいいただきありがとうございました。

よい一日をおすごしください。

 

 

 

 

 

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