やさしい日

小さなしあわせを見つけながら、やさしい日々を送っていきたいと思っています。

何をするのもおっくう

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

今日は、雨模様。

何をするのもおっくうです。

 

日経新聞の土曜版に、

「なやみのとびら」という作家の石田衣良さんのお悩み相談コーナーがあります。

 

今回は、60歳代女性からの相談『何をするのもおっくう』。

 

                                            <上高地

 

 

相談内容ー

年々、様々なことをするのがおっくうになりました。

新聞を読むのも見出しだけだったり、料理も野菜の切り方が乱雑だったり、

あれだけこだわっていた掃除も適当に済ますようになりました。

何が原因でどう解決すればいいでしょう。

 

いまの私と同じ・・。

これではダメだとわかっていても抜け出せない。

 

この相談内容に対する石田衣良さんの回答はー

 

あなたのそのお気持ち、実によくわかります。

僕も60歳を過ぎた頃から、あらゆるものが面倒くさく、おっくうになりました。

年をとると、細かいことがどうでもよくなるのは当たり前です。

加齢により体力や根気がじわじわ低下しているのですから、

料理も掃除も新聞のチェックも、昔のようにはいかない。

その事実をまず受け入れるのが肝心です。

あまり細かいことを気にせず、おおらかにのんびり生きる。

人生の第4コーナーを人と競わず、過去の自分と比較しないで、

ゆったりと駆け抜ける心持ちを大切にしてください。

 

もちろん年をとることにも、きちんとご褒美はあります。

計算力、記憶力、集中力、思考のスタミナといった数値に換算できるような知性は、

年齢とともに下降しても、

人間には、60歳を超えても伸び続ける別な種類の能力「結晶化知性」があります。

右と左のどちらかにいけば生き残れるか、将来の目標はどこに設定するべきか、

あるべき自分の姿はどんなものか。

複雑に絡みあった現実のなかで、大局を判断し、方向性を決断する結晶化知性は、

還暦以降もまだまだ伸ばすことができるのです。

70歳を超えた政治家や企業幹部が重用されるのも、この知性が評価されてのこと。

まあ、その手の人たちのなかにも大局観のまるでない、ただの頑迷な老人がいるのですが。

 

あなたが60代で身につけた「おっくうさ」は、

枝葉を切り落とし世界や人生の真実を見抜く力です。

ほんとうに大切な力は今も伸びているので、なんの心配もありません。

 

感想ー 

あまり細かいことを気にせず、おおらかにのんびり生き、

人生の第4コーナーを人と競わず、過去の自分と比較しないで、

ゆったりと駆け抜けてみます。

 

最後までおつきあいいただきありがとうございました。

よい一日をおすごしください。

 

 

 

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