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連日テレビの報道で、旧統一教会の「霊感商法」が話題となっていますが、
過去を振り返ってみると、そうだったのかなと思えることがありました。
かなり昔(約30年くらい前)のことですが、
まだ長女が 2歳くらいのときでした。
暑い夏の日の朝、玄関のドアを開け放し、家の中の空気を入れ替え、
掃除をしていました。
いつもは戸締りをしっかりして、セールスはお断りをしていました。
まさかそんな早朝に、その開け放したドアもノックもせず、
黙って玄関まで入ってくる人がいるなんて。
中年の男性でした。
玄関先に座り込むやいなや、もっていたアタッシュケースを開き、
「印鑑はいりませんか。」
「うちは結構です。」と断っても、座り込んで出ていきません。
そして、2歳の長女を見つけて、
「お母さん、この娘が長生きするよう是非印鑑を買ってください。
さもないと難病にかかりますよ。」
その印鑑というものは、高額で当時30万円ほどしました。
なんと言われようと、断り続け、早く出て行ってもらうことだけ考えていました。
やっと、あきらめたのか、
最後に、「お母さん、この娘は長生きできませんよ!」
と捨てゼリフを吐いて出て行きました。
その言葉には、そうとうショックを受け、しばらく呆然としていました。
自分のことならまだしも、子供のことを言われると、やはり動転してしまいます。
長女は元気にすくすく育ち、結婚もし、今ではたくましい一児の母になりました。
でもあのころは、まだ若く、家計もやりくりがたいへんで、
そんな高額なお金がある訳がなかったのです。
いまとなっては、当時お金が無くてよかったと思います。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。
皆様にとって素敵な一日になりますように。