ご覧いただきありがとうございます。
「二人に一人はがんになる時代」
とよく言われますが、本当にそうでしょうか。
私の周りには、がんに罹った人はいません。
親、親戚に至っては、皆80,90歳代まで健康で長生き。
60歳代の同年代の友人にもがんを患ったとは聞いたことがありません。
二人に一人というならば、
一人ぐらいは私の周りにいてもおかしくないと思うのですが・・。
通院している病院でも思うことですが、
難病が集まってくる大学病院ですが、
ほとんどが70,80歳代ではないかと思うくらい、
高齢の方が多いです。
ということは、がんのような重病にかかるのは、
高齢化してからではないのかと思うのです。
私がいつも診察を受けているのは、消化器外科ですが、
60歳でも若いと言われます・・。
病院外の現実社会では若いなんて言われたこともないです・・。
診察を待っている人々を見渡すと、
どうも私より年齢が上のおそらく70歳以上の方が7,8割でしょうか。
「半分の確率でガンになる」といわれると、
誰でも不安になることと思います。
実際にガンになるとしても、
それが自分自身にどれほど差し迫ったものかは、
年齢によって大きく異なるのではないでしょうか。
ガンは身近な病気とはいえ、
「2人に1人」の確率になるのは、
ほかの要因も含めて、
死亡のリスクが高まる世代になってからではないかと思えます。
国立がん研究センターがん対策情報センター
のデータによりますと、
たとえば30歳男性なら、
10年後の40歳までにガンと診断される確率は0.5%。
この確率は20年後の50歳で2%、
30年後の60歳でも7%にとどまる。
あくまでも統計的にみれば、
60歳までの現役世代のうちにガンになる確率は10人に1人以下に過ぎない。
では、「2人に1人がガンになる」のはいったいいつだろうか?
現在30歳の人なら、男性は50年後の80歳で42%、
女性は50年後の80歳から天寿を全うするまでの間の46%である。
そもそも日本人の平均寿命は男性80歳、女性86歳で、
死亡の確率が半分になる頃とほぼ一致する。
ガンは身近な病気とはいえど、
「2人に1人」の確率になるのは、
ほかの要因も含めて死亡のリスクが高まる世代になってからである、
というのは知っておきたい。
「2人に1人がガンになる」のは、
おおよそ80歳からの年代に当てはまるということのようです。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。